人生エクソダスしてなにものからも自由になりたかった

遁世したい。でもできない中年男の独白。

アルミシートの効用

 

SOL(ソル) ヒートシート エマージェンシーブランケット1人用 12132
 

 アルミシートと一言に言っても色々ある。ボンネットに立てかけて車内温度が上がらないようにするもの。遠足レジャーで公園の芝生とかに敷いたりするもの。それらではなく、今回言うのはブランケットのように羽織って防寒する災害時などに用いる衣料のこと。

 安くて100円、高くても1000円しない程度のものだが、最安値のものはめっちゃ薄いアルミホイルのようなもので、光が透けて見えるくらい薄く、その薄さとアルミの硬さゆえにアルミホイル並にかさかさ鳴る。割と使い捨ての面も有るので、何度も利用しない1回ぽっきりだからこそ、音がかさかさ鳴るとかちょっと力を入れたらびりっと裂けたとかいう事態もある。100円だし、車中泊でたまたま1回使う物だったから…となればいいが、私のような貧乏人で、敷き布団と掛け布団の手間を省く為に寝袋で寝ているような人間からすると、アルミシートは立派な防寒具だ。普通に布団の上に掛けて使うことで、布団に入ってちょっとするうちに暑いと思うくらい暖が取れるので、長年使ってきた電気毛布を1シーズン使わずに終わったこともある。その一方、通気性という概念が存在しないので熱気と共に出る湿気が結露になってシートの裏が濡れてしまうので、布団と自分の間にアルミシートを挟んで寝てはいけない。何故かびしょ濡れになった衣服の気持ち悪さで目が覚めてしまうからだ。そして普通の布団のように洗濯をしても脱水がかからないので(遠心力ではじき出そうにも、そもそも通気性すらないのに水が抜けるはずもない)、シャワーをかけたり広げて拭いたりして手入れしないといけない。ただ、そこまで汚れが気になるなら捨てれば良いくらいの値段ではある。

 昨年冬を結局8000円でヨドバシから買ったシーズヒーターを1回も使うことなく(起きてる間は暖の採りようはいくらでもあるし…)しのげたのは、このアルミシートのおかげと言っても良い。

 ちなみに1本数万円する寝袋は、それは確かに防寒に適しているが、常用すれば中の綿がよれたり縮んだり潰れたりして、使っている内にへたるので、結局耐用15度くらいの1000円で売ってるキャプテンスタッグのやつの方が普段使いしやすい。寝袋を普段使いしない人には全くどうでもいい話だが。