人生エクソダスしてなにものからも自由になりたかった

遁世したい。でもできない中年男の独白。

梅雨も近づいてきたので除湿機の購入をオススメする

 表題のとおりである。
 部屋干しをしているから除湿機など不要、ドライペットみたいな押し入れ除湿だけで済ませよう、という考えは個人的にあまりおすすめしない。
 というのも、結局消耗品で再利用などできないのでいちいち買い替えなければならず、まして押し入れだけならまだしも、これから梅雨~夏になると冬場と違って空気の湿り気が強くなる。あちこち気になるなら当然それら消耗品もあちこちに置くことになり、年間で考えればそれなりの出費になる。
 そしてそれは毎年である。除湿機を買ってしまえば壊れない限り何年でも買い替えの必要はない。長く使えば使うほど元は取れるのだ。
 
 エアコンのドライ機能を使えばいい、という考え方もある。確かにエアコンのドライは湿度が下がる。しかし同時に空気がすこぶる冷える。これは空気を冷やして結露をつくって捨てることで除湿をするというメカニズムのためである。これを避けるために敢えて温度を上げて空気を温めなおすという手間をかけるエアコンもあるようだ。しかしヒーターを使うということはどう足掻いても消費電力を喰らうことになる。
 夏場はそれでいいかもしれないが、ドライをやめて送風にした場合、エアコン内の湿度がそのまま帰ってくる。つまり一時的に湿度の高い気持ちの悪い風が吹きつけることになる。これでは逆効果だ。

 

 個人的な意見を言わせてもらえば、高湿度のまま部屋を放っておくと虫、ゴキブリやコバエが沸くように感じる。そうでなくてもシーツや布団でダニも繁殖しやすくなる。そもそもカビの原因は湿度である。60%ならまだしも、6月以降は70%が当たり前になり、特に集合住宅で下の階に住んでいる場合空気の通りが劣るので湿度が籠りやすくなる。そんなものをいちいち一部屋賄える程度の消耗品やエアコンでどうにかしようと考えるより除湿機を設けてしまったほうが楽である。
 
 
 除湿機といってもピンキリだし、そもそも種類も色々ある。
 
  • ペルチェ式 消費電力だいたい50Wくらい。小型・薄型で音がとても小さい(動く部品が少ない)代わりに除湿効率もしょぼい。押し入れや小部屋・収納空間の除湿用
  • コンプレッサー式 消費電力150~180W、大型は200~300行く。だいたい6時間で2Lくらい湿度が取れる。ファンの空気量を増やして乾いた風を吹き付ける衣類乾燥モードがある。冷蔵庫のような音がするケースもある。サイズ・値段も幅広い。排気の温度が若干上がる。室温が低いと効きにくい。10kg前後なので結構重い。
  • デシカント(ゼオライト)式 消費電力300~500W。季節に関わらず6時間2Lくらいは除湿できる。中で機械が動く音は小さく、むしろ衣類乾燥モードのときの風の音が強くて気になる。吸着剤を発熱させるので出てくる風も温度が高く(+3~4℃)、冬場はそれで除湿が捗るが夏場は気温の上昇が苦しい。
  • ハイブリッド式 コンプレッサー式とデシカント式の合いの子。根本的に大型(10畳以上)で値段も3万後半が最低ライン。当然電気量も大きく300W切る方が珍しい。

 とあるが、実際コンプレッサー式一択でいい。結局冬場の除湿が捗らないとはいえ、できないかというとそんなことは全くなく、低温になりすぎてコンプレッサーに̪霜が付くので送風に切り替わる時間ができるので効率が落ちる、というだけのことである。

 この霜を取るためのセンサーがついているものがほとんどだが、工作精度が悪くて外れていたりそもそも付いていないものがあると、昔の冷蔵庫みたいに氷の塊が中で作られることになるが、昨今そういうヘボい家電を作るメーカーは減ったのでそこの心配はしなくていい。

 

  結果的に他のタイプのデメリットのほうが目立ちすぎるのだ。デシカント式が冬場の効率が良いとはいえ電気代がコンプレッサー式の2.5倍です、といえば比較になりづらいし、ハイブリッド式は結局低温時にデシカント式になるというだけのことなので消費電力はそこまで落ちないし、そもそも導入費用が倍も違う。ペルチェ式は害もなければ利益も小さいので急に乾燥されると困る場所に置く以外の使い道が乏しい。
 
 アイリスオーヤマ山善が出てくるまではコロナの除湿機が最安(15800円前後)だったが、それらが12000~13000円で出してきたので価格競争になった。そして、コロナの除湿機はタンクが大きいので水を捨てる回数を減らせるというメリットがある一方で、そのタンクのせいで筐体の上半分の重量をタンクではない部分で支えないといけないので、デジタル数字の”9”くらいのバランス感覚でしょっちゅう軋むし、そもそもプラスチックの外層が薄くネジ止めされている部位だけ補強してあるちゃちな作りなので、使っているうちに中のコンプレッサーの振動のビビリ音が大きくなり、冷蔵庫どころが魚の水槽に空気を遣るポンプくらいの振動と音を披露するので、うるさくて日常生活に差し障るようになる。
 という所を考えると、コンプレッサー式であり12000円~13000円で外層が頑丈な、アイリスオーヤマ山善の2択になる。
  ちなみにコンプレッサー式は見た目以上に重く感じる(色が白いので軽いと錯覚してしまう)し、実際10kg前後するので重いので持ち運びに苦労する人もいるかもしれない。一方でちょっとやそっとぶつかるくらいで転倒しない安定感があるので、重さだけで拒否しないでほしい。
 
 これから湿度が気になる時期に入れば売り切れる季節家電でもある。辛くなってからサイトを漁っても売り切れ・入荷予定だったり、どこのメーカーか分からず住所をみればマンションの一室という胡散臭い場所から買ってしまうことになるかもしれない。
 今のうちに買うかどうか真剣に検討しておいた方が良いと思う。