人生エクソダスしてなにものからも自由になりたかった

遁世したい。でもできない中年男の独白。

念願のEXOS Mach.2を手に入れた! でもなんかおかしくない?【ST18000NM0092】

ST18000NM0092 はSeagateの企業向けHDDシリーズ「EXOS」の中でも、Mach.2と呼称するデュアルアクチュエーター搭載のものである。

 

 デュアルアクチュエーターというのは通常ヘッダは一塊で動作するものを上半分・下半分で分割して動作させることでリード・ライト速度を2倍にするというもので、データシートだとシーケンシャル540MB/s出る、つまりSATASSDと同レベルの速度が出るというものだそうだ

 もしこれが本当だとしたら、最近値段ががっつり下がっているとはいえSSDは4TB以上の容量は相変わらず1TB/11000円と考えてよい状況なので、HDDでそれが可能ならそれはとっても素敵だなって思ってしまうのでした。

 が、いざ買ってみると最初にやるべきサーフェステストが全くと言っていいレベルで進まない。3000MB/分は遅いどころが故障を疑うレベル。ではCrystalDiskMarkではどうだろうか、というと…

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とんでもない破格値で売っていたST18000NM000J

 もし18TBのHDDが3万前半で売っていたら。

 しかし仮定の話ではない。

 もちろんカラクリがあり、対象はリファービッシュである。再生品という意味であるが、メーカー再生品は「故障でメーカーに送られたものを修理し検品し再出荷したもの」なので状況的には新品である。しかし圧倒的に保証期間が短い。たいてい家庭用だと1年か3年、企業向けだと5年というところだが、リファービッシュはストアによっては90日である。それでもパリティやミラーなどでバックアップ込みの利用なら恩恵にあずかれる。

 ちなみに18TBのHDDが新品なら東芝のMG09ACA18TEが49800円で最安値である。

 これがリファービッシュだと34000円で売られている。しかもサーバー用パーツを販売している販売店でなのでいかがわしさは無い。

 デメリットはアフターケアの期間の短さだが、3年無事に持たせて同じサイズに買い替えれば相当元は取れる。

 というわけで表題の

 

 をなんと33000円で買ってしまったのだ。

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SATAケーブルはケチらず買い替えるべき

 表題のとおりである。

 というのも、買って半年もたたないHDDやSSDがことごとく調子が悪くなる事例があり、原因は記憶域プールの無茶な使い方だと思っていた。

 ところが不具合の出たSSDを別のポートに差し替えをすると、永遠に終わらないフォーマットIOデバイスエラーなどの不具合が全く嘘のように出なくなる。それまで「ディスクにアクセスできません」とかいう剣呑なメッセージが出てきたのに。

 

 この時点で原因はディスクではなくSATAポートにあることがわかる。

 SATAポートが逝かれたならもう使わずに対応するしかなくなるが、曲げたりよじれたり手酷い扱いを受けているSATAケーブルを交換してみた。

 そうするとリセットだのフォーマットやらでPC再起動しまくりだったのが全くエラーが出なくなった。ケーブルにはロゴとかメーカー名が刻印されたりしているが、その時使っていたのは中国語のローマ字表記だった。なのでメーカー名がわからなかった。

 他の同ケーブルを使ったポートではエラーが出ていないので、これだから中国産は…というわけでは無さそうだが、ディスクの不具合が出て調子が悪い部位の特定をしようと思ったとき、数年も使ってきたSATAケーブルがあるのなら経年劣化ということも考える必要がある。

 

 幸いにも1本600~700円が当たり前、しかも色は赤だけ、という言葉を失うような品ぞろえの悪さは改善してきた。というよりCableMattersやSabrentなどの海外メーカーのSATAケーブルがどんどん販売されてきており、それらは3本1000円などの値段で売られている。今まで散々ぼられてきたのかと思うが、そこまでケーブルを使う人もいなかったのだろう。

 温度に気を使い、無茶な使い方をしていないのにディスクにエラーが出るときは、SATAケーブルを交換してみるのをお勧めする。

 

SEAGATE EXOS 安くて速い。しかし…

 SEAGATE EXOSシリーズというのはエンタープライズ向けのHDDで、IronwolfやBarracudaとはそもそも売り場からして違う。日本で買えるとすれば並行輸入品を扱う会社かPGダイレクトのようにサーバーを販売している業者からとなる。

 特徴としてはIronwolfと同価格かそれより安く、しかも性能は企業向けだけあって上級、という非の打ち所がないHDDだ。

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今まで使ってきたヘリウムHDDの使用感を述べる

※あくまで個人の感想です。

 ここ数年HDDはオワコン、時代はSSDと風説が流れるものの、実際CMRで22TBのHDDをWD・Seagateが出し、東芝も18TB(プラッタ9枚)のHDDを出している。価格はコスパという言葉が辞書に載ってないレベルなので一般人が買うようなものではないが、しかし現物としてSofmapやらパソコン工房で買うことができるわけだ。

 対してSSDは2TBまでなら1TB-1万円のコスパが見込めるが、4TBだと最安4.5万円、それ以上のサイズなどどこで売ってるのかという有様なので、完全に需要に対して住み分ける状態になっている。

 8TBを超えるHDDはヘリウム充填式という特殊加工が必要なものなので価格の上がり具合が大きく、常人は8TBのWD BLUEやBarracudaを1.5万円で買えば済む。

 2020→2021の1年でヘリウムHDDは14TB-3.7万円でTBあたりのコスパ最強格として存在していたが、2022でさらに安くなるかと思いきや半導体不足とロシア侵略で物資不足、1ドル150円の円安で値段据え置きどころが値上がりしているような状態だ。

 しかしそれでも16TBのHDDが4万前後の価格帯に落ちてきたので16TBのHDDは今なら買い得なのかもしれない。一方BackblazeのHDD故障率だと14TBが1%切ってるのに対して16TBが1.4%など、結構無視しがたい安定感の差がある。

 ここまで買って使ってきたヘリウムHDDの使用感について述べていくので一助にしてもらえると嬉しい。

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個人利用で階層記憶域を使うなら「ドライブのデフラグと最適化」を停止せよ

 階層記憶域で不良ディスクだの注意・取り外しだのさんざん酷い思いをさせられてきたが、ついに原因が解決しそうなので報告しようと思う。

 原因は表題のとおりである。

 Windowsにあらかじめ入っている「ドライブのデフラグと最適化」は断片化をグラフィカルに表示してくれない胡散臭い存在だが、これでも他のデフラグツールと違ってWindows謹製なので動作環境にお墨付きがある。

 本来「ドライブのデフラグと最適化」はスケジュールデフラグを任意で行うことができ、”スケジュールされた最適化”をオフにすれば最適化が勝手に動くことはない。

 しかし階層記憶域が存在する場合、これとは全く別の仕組みで最適化が勝手に起動してしまう。

 

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階層記憶域「ミラー高速パリティ」で謎のディスク不良が出た

当初の行動の記録である。結論としては解決しなかった。


①発生~解決(したと思っていた)


 パリティ構成のHDD1台が「注意」状態となる。SMARTは問題なし。

 WD BLUEのCMRなのでBarracudaのSMRが原因という話でもなさそうだった。

 Get-PhysicalDisk では当該ディスクは”Lost Communication”、Get-VirtualDiskは”{Degraded, Incomplete}”だった。

 本来ならRepair-VirtualDiskで修復できるはずがなぜかnot specifiedエラーとなり修復不能

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