人生エクソダスしてなにものからも自由になりたかった

遁世したい。でもできない中年男の独白。

東芝14TBHDD、MN07ACA14Tを買う

 もともと買うつもりはなかったのだがHDD管理に失敗して詰め替え用の器として購入。所感について述べる。

  東芝の”MNシリーズ”というものは、MN Series | 東芝デバイス&ストレージ株式会社 | 日本にもある通り、家庭用NAS・小規模サーバー用を目的としたHDDだ。なのでワークロードも180TB/年(1年で180TBの書き込みをしないうちは故障率爆上がりしない)というお墨付きを得ている。

 そして16TBではないのでキャッシュも256MiBであり、これらに不足を感じるならもっと奮発してMN08ACA14Tを買う必要がある。ワークロードに関して言えば、何かの記事で見かけたが「週1で10TBのバックアップを取れば年540TB使うことになる」ため550TB/年という膨大な数字が保障されているだけで、これが月1なら1/4でありこのHDDでも要件を満たしている。そもそも個人で使うならそこまで頻繁にバックアップなど取らないので気にしなくていいだろう。

 

 MN07ACA14Tは、今年の4月くらいまでは4万中盤だったはずなのに、夏ごろには36800円で買えるという最安商品となり、現在ではSofmapやDospara、Tsukumoでも在庫がなく上新(Joshin)くらいでしか在庫がない。この値段はIronwolfが41000円でほぼ最安値だったことを考えれば破格値だ。

 その一方で性能が著しく劣るかというと全くそんなことはなく、7200RPM・6W程度の消費電力・発熱/ノイズも並み、という癖のないHDDで、これがWDの14TB・WD140EFFXがしれっと5400RPMで速度が1割程度劣ることを考えると勝負相手はWD GOLDやHGST、そしてSeagateということになる。そしてライバルは軒並み4万越えで、価格として5000円以上は安いことを考えれば現状ほぼ一択と言える。

 また故障率に関しても並みであり、オンラインバックアップサービスを運営しているBlackblaze社が「Backblaze Hard Drive Stats Q3 2020」という感じで四半期ごとに故障率の多寡を表にして公開しており、その中でも12~14TBのHDDの中でもちょい少な目くらいの故障率を出している。そもそも12~14TBではSeagateもWD(HGSTはWD。いいね?)もみんな1%はぶっ壊れてるのでどっこいだろう。

 

 つまりMN07ACA14Tは価格で考えれば一択で、他の性能は普通なので好みでOK。NAS用と言われているIronwolfもワークロードは180TB/年なのでこれも東芝と一緒。WD REDのは回転数が少ない代わりに消費電力が抑えめなのでそこは好みでOK。ただし音が静かかというとそんなことはないらしい。

 読み書き速度に関してはベンチ取ったらシーケンシャル240MB/sだったのでこれも夏ごろ買ったSkyhawkと同じくらい。14TBが16TBよりシーケンシャル速度が低いので、HDDの性能というよりヘッドの数の差ということだろう。どうせプラッタは9枚までしか入らない。

今更ながら「x570 Steel Legend」のいいところを挙げていく

 昨今5000番台のAMD CPUが発表されているのに今更2019年のものを取り上げるのはなんとも言えないが、逆にこれらの製品はそのさらに前の世代より性能強化されてるのに旧式となるため、「今までi7-2600kで頑張ってきたけどさすがに買い替えよう」…という私のような人間からすれば新CPUが発売するあたりがチャンスである。

 

 X570 Steel Legendはその下位バージョンと比べてSATAポートの数などに優位性があり、Taichiを買うのはちょっと気が引けるというマザーボードに4万円近く出したくない私のような人間からすると最強のコスパである。

 具体的にはM.2ポートが2つ、SATAポートは8つ、メモリは4枚差せるしPCIスロットも3.0でx16が2つにx1が3つと申し分ない。

 M.2ポートの上にファン付きのヒートシンクがあるのも非常に良い。これは写真でいうコの字状の構造物で、これによって70℃近い高熱になるとも言われるM.2のSSDの温度を大幅に下げてくれる。私はこれによって35℃を超えたのを見たことがない。M.2がSATAと折半でないことで、SATAポートの8つはディスクドライブやHDDに振り分けることができる。

 SATAが余裕なことからeSATAポートはない。外部接続するなら、リアに6つもついてるUSB3.0で外付けするよりほかないが、普通に扱うならSATAが足りなくなることは”まず”ない。

 

 AMDマザーボード全般に言えることだが、メモリを4枚差すときはSS/DSなどの仕様書とにらめっこしながら選定する必要がある。雑に言うと2666なら4枚差せるが、3200は2枚しか差せない。そして多くのメモリはDS(デュアルスレッド)であり、要はメモリの表と裏にモジュール(集積回路みたいなやつ)があるものは制限がかかる。

 定格が3200として売り出されているものはだいたいゲーミングメモリというやつなので、ゲーミングメモリを差すなら2枚までという考え方なら複雑ではないだろう。昨今のメモリの価格は崩落気味で、16GBx2でも3万しない程度だ。まして2666とかなら¥22,000で買える。そして普通のユーザーは32GBもメモリを積めば仮想メモリも必要ないし、そもそもメモリが不足して困ることもまずない。メモリ喰らいとして有名なgoogleChromeですら、もっと喰っていいから早くなれと思うくらいに余裕はできる。

 メインメモリを大きくすることのデメリットは、

  • 休止状態になるまで・休止状態から復帰するまでの時間が長くなること
  • hiberfil.sysという休止するためのデータ枠がメインメモリと同量のため、巨大なファイルがOSドライブにつくられること

 が挙げられる。これらはOSドライブに余計なデータを入れないこと、そもそも1TBくらいのSSDをOSドライブとして用意してやれば気にならなくなるので問題とはならなくなる。

 

 Steel Legendは。これは場合によっては非常に厄介で、RyzenのCPUクーラーが光るのも相まって非常にまぶしく感じる。幸いマザーボードの設定で明滅速度などの設定ができるため、マザーボードのLEDを消すことはできる。しかしクーラーのLEDは設定ではどうにもならないので、リアケースファンの排気口から漏れ出る光は、寝ている間に電源を入れて作業させるというスタイルの天敵である。

 また休止状態時の電源LEDは消すことができるが、スタンバイの電源LEDを消すことはできない。これによってスタンバイ中は青いLEDがずっと点滅していることになるので、これもまた睡眠の妨げになる。デフォルトでは休止状態の電源LEDもONになっているので、ブート中にF2でメニューを開き設定することで点滅を消すことができる。

 

 コスパの優等生であるSteel Legendをどうぞよろしく。 

 

マザーボードのボタン電池は忘れた頃に切れる

 ある日休止状態からの復旧に失敗した。

 それだけならメモリの問題とかhiberfil.sysの保存先のSSDの調子が悪いとか考えられたが、再起動すると時計が大幅にずれていたことに気づく。つまり休止状態から復帰しようとしたらタイムスタンプと時刻がずれていて整合性がとれないことが原因のようだった。

 「マザーボードボタン電池切れ」である。

 私の前の世代であるドスパラから買ったパソコンでは、結局7年近く使って一度もボタン電池の交換をしたことがなく、当時のマザーボードではメモリのオーバークロックなんぞ出来なかったため、ボタン電池の切れる機会は皆無だった。そもそもドスパラで出荷するとき、そんな古い電池を使って送り出すことなどなさそうだが…

 いずれにしても当初はメモリのオーバークロックとかCPUのオーバークロックとか、不具合の思い当たる節が多すぎたため原因とはなんぞやというところだった。が「時計が合わない」という症状は典型的な電池切れだ。

 幸いこの電池が体温計に使われているとかそういう話はなかったので、どこでも売り切れていることはなく買い替えは容易だった。が↑の電池と同じ型番とは限らないので、この記事を参考に電池を変えようという人は、一度スマホのカメラなんかで型番はっきり写し取ってからの交換をおすすめする。

 今更言うまでもないことだが、新しく部品を付け替えるという時にはかならず電源を切った状態でやることだ。

 おおよそのマザーボードボタン電池のついてるところにはツメがついていて、これを目印に細めのマイナスドライバーでひっかけ掻き出すことになる。交換自体は非常に容易である。

 こういった時計のずれが定期的に起こることが電池切れの症状だが、他にも落雷などでの帯電でパソコンの調子が悪いときにCMOSクリアという処置をすることがあり、これもまたボタン電池を外したうえでしばらく放置し、コンセントから以外からの給電を完全になくすことで余計な電流を放棄して正常な状態に戻す作業である。

 いいとこ300円程度。高い出費ではないのでマザボの状態不良を感じたら電池の交換をしてみてもいいのかもしれない。

大容量HDD、買うべきか買わないべきか

 ※10TBくらいのラインは絶妙なので除外します。14~16TBを想定しています。

 今のHDDは、だいたい8TBまでは普通の空気充填で済む(プラッタが4~5枚だから)が10TB超えるとプラッタをそれ以上にしないといけないので空気充填では足りずヘリウム充填でないといけなくなる。ざっくり言うと普通のHDDでもプラッタ同士の間隔が0.8mmとかそういうレベルの話なので、ただの空気充填だとプラッタ8~9枚のときの間隔まで持ってこれないためだ。
 技術革新でプラッタ1枚当たりの記憶容量が増えれば改善されるかもしれないが現状は頭打ちで1枚2TBが今の限界というところなのだと思う。ゆえにプラッタ枚数を増やすためにHDDには限界までプラッタが差し込まれて、当然ヘッダの数も増やすことになるのでヘリウムのような空気より抵抗のない気体でHDD内部を密閉せねばならんとかそういう話になってくる。

 8TBまでは熟れた技術なので今では¥14500くらいで買えるところまで下がってきたが、10TBとなると途端に2万後半になってしまう。これは
 プラッタ枚数を増やす→プラッタ間隔を詰める→高い工作精度が必要・ヘリウム充填の必要→ヘリウムが抜けないような機構が必要値段高くなる

 つまり安く上げたいなら8TBが限界で、そこから先は異様に高価なHDDを買わないといけないということになる。しかしNASも普及した現在(却ってネットストレージを使うので現物を持たないかもしれないが)、その安価な8TBのHDDを組み合わせてRAIDを組めばネットで外部からアクセスできるし便利なのであえて大容量HDDを買う理由もないかもしれない。

 が実際どうだろうか。


 そもそも上で挙げた8TB-14500円くらいのHDDというのはSeagateBarracuda「ST8000DM004」のことで、これはSMRという通称・瓦と称される半分重ね書きしたような書き込み技術によってスペースの節約に努めたものだ。が改良されたとはいえ書き直しは普通のHDDより遅く、プラッタの回転数も5400RPMなので省電力HDD相当であり根本的に一般的なHDDの7200RPMより遅い。
 また昔あいまいだったレーベル分けを明確にBarracudaIronwolfとで分けたことで、そういう7200RPMくらいの速度のものは上位グレードのIronwolfでやってねということになった。またNAS利用で重視するポイントとなる耐熱・耐障害性においてはBarracudaはメーカーにプッシュされていないので、NASならIronwolfを買ってねということになる。そうすると値段がWD REDと同程度の8TB-23500円のIronwolfを選ぶことになり2枚買えば4万7000円近くということになる。とはいえまず一般向けではないだろう10TB以上の容量であるBarracuda ProとなるとIronwolfと同じく3年保証がついているので”Pro”がつくならIronwolfでもBarracudaでも違いないかもしれない。回転速度も7200RPMなので。

 逆に大容量HDDでほぼ最安のSeagate東芝のものはいかほどかというと14TB-39800円、16TB-47000円くらいで、これはアメリカでも大して変わらないが、アメリカだと日本でまず手に入らないお高いSeagate EXOSという企業サーバー向けのHDDが普通に売られていて、日本だと5~6万当たり前にするのが14TB-340USD、16TB-390USDだったりしてかなり差がある。が送料が4000円近くするので結果的に大して変わらない額になり、そもそもアメリカから日本まで輸送が長いことから個人輸入で安さを求めて家に着いたら壊れてました、という恐怖感をサーフェステストが終わるまで持ち続けることになる。それでも日本でも一部にあるように、アメリカでもサーバー用品を個人で購入できるサイトはいくつかあるので試してみる価値はある。あとはFedEXを信じるしかない。

 前書きがながくなったがコンペをしよう。しかし結論から言うと「大容量HDD、必要かどうかは用途による」。16TBの塊がほしいことを前提とする。なので8TB 2個でフォルダ分けすればええねんというならこの話は終わりだ。そんな人でもNASは欲しいかもしれないが。




 EX1)RAIDケース(HDD2個)に8TB*2を入れる 
 RAIDといってもぴんきりで2台入りのケースで使えるものは値段も5000円前後で、HDDケースが1台3000円くらいなことを考えると高い感じはしない。そこに排熱が気になるならIronwolfを2台、冷却自分で注意するよ!ならBarracudaを2台入れることにする。とすると、

 (Ironwolf 8TB)¥23500 x2 + (RAIDケース)¥5000 = ¥52000
 (Barracuda 8TB)¥14500 x2 + (RAIDケース)¥5000 = ¥34000

 Ironwolfならもはや企画倒れだがBarracudaならそうでもない。しかしRAIDケースにただ入れるだけでこうはならない。HDD2台用のRAIDに大体ついているのはシングル・JBOD・ストライピング・ミラーリングの4種類がスタンダードだ。そのうちシングルは”ただの外付けHDDx2”だし、ミラーリングは安全管理重視のため1台をバックアップ用にしてある。つまり8TBx(2-1)で使えるのは8TB。そうなるとJBOD(足し算)とストライピングが2台16TBの要件を満たすが、これはどちらか片方が故障すると2台ともデータが機能不全になるという危険な仕様なのでリスキーだということを念頭に置く必要がある。JBODの使い道は寄せ集めで同じ容量でなくてもいいというくらいしかないが、ストライピングは単純に読み書き速度が倍になるという大きなメリットがある。特に動画ファイルは大きなサイズになるため単純なHDDの読み書きでは遅いが同じ容量のSSDなんて高くて買えないという人たちへの需要はある。彼らは当然バックアップを別個に用意しており、クラウドストレージを月額でやっているようなら別に金を払っていることになる。が自前でバックアップを考えるならコストはさらに膨らむので、ネットに同期したほうがいいという考えも一理ある。



 EX2)RAIDケース(HDD3~4個)に8TB*3を入れる 

 自前でさらに安全対策をした場合、HDDが3~4台入るRAIDケースを使ってパリティでつなげることで安全管理と速度アップを叶える期待がある。がパリティは復元中に別のHDDが逝ったら終わりということや、n-1台分の容量になる(8TB*3だと16TB)ことからちょっと惜しい感じもある。そもそも、

 (Ironwolf 8TB)¥23500 x3 + (RAIDケース)¥20000 = ¥90500
 (Barracuda 8TB)¥14500 x3 + (RAIDケース)¥20000 = ¥63500

 というコストになるので、ただ容量が欲しいだけの人には無用の長物だろう。↑の¥20000というのは割と最安値で、だいたい¥25000~¥30000くらいしてしまう。そして、RAIDケースは3台入りというのは珍しく普通は4台入りで値段もかなりなものになるし、HDD4台を縦置きしてセンサーなどの機械が横と奥にあるのでサイズもミニタワーPCくらいのものになる。どこに置くのかということも考えなければならない。


 つまり EX1では8TBx2で16TBはいけるけどリスクは大きいですよ、EX2では安全対策両立させた結果価格はどっこいか超えますよということになる。これはつまりRAIDが必要かそうでもないか、という話にもなってくる。RAIDケースが要る場合を想定すると、

・PCの筐体やSATAポートに空きがない
・出先で使いたい(NASの場合)
・普通のHDDより速度を出したい

 という場合が想定できる。パリティならバックアップを取りつつ使えるという期待も持てる。逆にこれらを考えなくていい、シャドウベイ・SATAポートが開いていて、自宅とかクローズな環境で(持ち出ししない)、速度は別に気にしない、という場合なら、自宅でNAS導入はそこまで値段としても魅力的ではないということになる。

 コンペは16TBでやったので割高感はあるが、最近14TBのHDDは値下がり気味で35000円前後で買えたりする。これは普通の人は高いなあ!と思うところだが、私のように大きな塊が欲しく、かつてST8000AS001(8TB)が3万前後して今もWDは8TBでもそんな価格帯で東芝もちょっと安い程度なことを知っている身としては、16TB-45000円のHDDは相当安くなったと感じる。一方で現状の技術だとプラッタをこれ以上入れられないことや書き込み方法の限界からこれで頭打ちな感じはある。技術革新によって上限突破されるかもしれないが、出たての技術では値段はお察しだしSSDに追い抜かれそうな感じもある。

 

 

記憶域を用いてStoreMIを超えたい

 StoreMIがリニューアルされたことで仕様が公開され、新StoreMIはHDDのうちよく使うデータをミラーリングしてSSDからのアクセスで高速化を図るものに変わった。これによって旧StoreMIのように256GB容量が増えることはなくなったが、ドライブは完全に隠され誤操作されることは基本なくなった。

 一方記憶域Windows8から続くWindows謹製のソフトウェアRAIDのようなものであり、その一方従来のRAIDカードなどによるRAID構成と違い容量は足し算で計算される。つまりJBODのようでいて、構成はストライピング・2ミラー・3ミラー・パリティから選べる。この記憶域を四苦八苦して構成した顛末を記そうと思う。さらに旧StoreMIを卒業して記憶域に入部したことで変わったことを考えたい。

 ※普通に記憶域を作った場合、利用率は不均衡のためHDDのサイズは適当でもどうにかなるが、階層化した記憶域を作る場合はあらかじめ設定した大きさで作るので、HDDの使用率は容量の小さい方に依存する。つまり8TBと10TBの組み合わせで記憶域を作った場合、10TBの方を多めに使うのではなく均等量に書き込みし、先に8TBの方がいっぱいになりアラートになるようだ。つまり普通のRAIDと一緒。

 

 記憶域は「システムとセキュリティ」から確認できるが、基本「記憶域の操作」という項目を使い操作する。ちなみにスタートメニューにコントールパネルのコラムがあると、右クリックすることで最近使ったものから順番に表示されるので入りやすくなる。

 ここから新しいプールを作るために使っていない(未フォーマット)HDDやSSDをチェックして取り込む。この後すぐ記憶域を作成し増やしていくことができるが、この操作ではパーティションを増やすように新規区画を増やすのではなく、新しい仮想ドライブをどんどん作ることになる。そして、この状態では基本ディスクは使った分だけ緑のバーが増えていき、容量を超えそうになったら警告マークが表示され追加を促される。新規ディスクの取り込みが容易なのも記憶域の特徴で、SATAのみならずUSBやSCSIも対象になる。そもそもサーバ用の技術をWin10でも使えるようにしたものなのでサーバっぽいものなのだ。

 しかし高速化をもくろんだ場合、この「記憶域の操作」から新しい記憶域を作るのは罠だ。よく言われる”ミラーリングされたキャッシュでHDDをパリティ構成する”というものはここからではできない。また一度ここで新しい記憶域を作ると、このパリティ構成が失敗するので、やってしまったら一度記憶域を削除後プールも解除する必要がある。

 

 用意するもの…HDD3台以上、SSD2台以上、それらをつなぐケーブル

 ※WindowsではコールドストレージとしてHDD、キャッシュとしてSSDを構成する場合、HDDの総容量の10%キャッシュが欲しいとしている。つまりHDDが8TB*3なら2.4TBのSSDを求めることになる。が1TBのSSDSATAでも12000円なことを考えるとハードルが高い。ちなみに私は8TB-HDD*3、500GB-SSD*2で挑んだ。

 1.まず記憶域に使うディスクを取り込む

 このとき記憶域の作成も促されるがキャンセルで抜ける。

 2.PowerShellを管理者権限で開き、Get-PhysicalDiskと入力

 すると物理ディスクの一覧が表示される。このときSSDは問題なく”SSD”と表示されるものの、HDDはどういうわけか”Unspecified”と表示される。これは分類不能であり、以下の操作で対象にされなくなってしまうので、必ずHDDに変えていく。

f:id:jinsei-exodus:20201004164848j:plain

  2-1.UnspecifiedのHDDをきちんとHDDにする

 これはGet-PhysicalDiskをすると、併せてシリアルナンバーも表示されるので、

Get-PhysicalDisk ****** | Set-PhysicalDisk -MediaType HDD

 の******を↑のシリアルナンバーのコピペで一台ずつ入力していく。

 3.ストレージの階層を作っていく

  3-1.SSD

Get-StoragePool 〇〇〇〇 | New-StorageTier -FriendlyName SSDtier -MediaType SSD -ResiliencySettingName Mirror

 これの〇〇〇〇は記憶域プールの名前のことであり、デフォルトだと記憶域プールとしているはずだろう。またResiliencySettingNameはMirrorでもSingleでもいいが、記憶域のパリティハードウェアRAIDパリティと違い絶望的に遅いので、いわゆるストライピングとなるSingleにするのはキャッシュが消えてHDD保存前にデータが飛ぶ事故を考えるとおすすめしない

  3-2.HDD

Get-StoragePool 〇〇〇〇 | New-StorageTier -FriendlyName HDDtier -MediaType HDD -ResiliencySettingName Parity -NumberOfColumns 3

 これの〇〇〇〇は(ry 

 まず第一に、HDDtierやSSDtierは名前は好きにしていい。が後々も使うのでわかりやすく、ちゃんと通ったかわからないからと再度書き込みすると複数のHDDtierなどが乱立して失敗するので、不安ならget-StorageTierでTierの確認をして、いくつかの種類が乱立しているなら一度記憶域を解除してもう一度最初からやり直した方がいい。

 第二にMediaTypeをUnspecifiedのまま放置しているとHDD階層を作るときに対象外にしてしまうのでさぼらずシリアルナンバーと属性HDDとを結びつけておくこと。

 第三に、NumberOfColumns は構成するHDDの数である。できればautoでなく実数値を入力した方がいい。実数値を入力しない場合例えば4台HDDをつなげたとき3台しか書き込まず4台目を放置したりすることがあるらしいためだ。

 言うまでもなくResiliencySettingName Parityである。singleでもmirrorでもない。

 4.記憶域を構成するディスク容量を正確に確認する

Get-StoragePool 〇〇〇〇 | Get-PhysicalDisk | Format-Table MediaType,Size

f:id:jinsei-exodus:20201004164852j:plain

 5.SSD階層、HDD階層の容量を設定する

 4で確認したバイト数をコピーし、

$WriteCacheSize = 16GB

$SSDSize = 525112713216*0.9 - $WriteCacheSize

$HDDSize = 8001563222016*3*0.9

 のように構成する。HDDSizeの*3は3台だから。また*0.9しているのは、9割に留めておかないと不具合を生じるケースがあるらしいからである。つまり、HDD3台でパリティすると、買ったとき8TB*3Windowsで確認7.27TB*3→パリティだから-1台で計算7.27TB*2→0.9倍→13.095TBとなり、素直に使うことの6割程度まで目減りする。えぐい。

 ちなみにSSDのサイズが2つで違っている(厳密には525GB/500GB)が、0.9倍したことで500GB以下に収まったので問題なかったようだ。記憶域構成の物理ディスクで使用率が97%だったのでかなりギリギリには違いないが…

 6.仮想ディスクをつくる

Get-StoragePool 〇〇〇〇 | New-VirtualDisk -FriendlyName △△△ -StorageTiers $SSD,$HDD -StorageTierSizes $SSDSize,$HDDSize -WriteCacheSize $WriteCacheSize

 ここの△△△は普通に記憶域プールからつくると名前が”記憶域”になるのでそう入力してもいい。ディスクの名前がこれになり、パーティションの名前のように後から変えられない。

 この操作がエラーメッセージなく完了する(それなりに時間がかかる)と仮想ディスクが作成される。この仮想ディスクは”未フォーマット”扱いであり、「記憶域の操作」からフォーマットすることで初めて使えるようになる。無論Win10ではNTFSしかない。

 

 こうして作成されたほぼ全容量の9割を使った仮想ディスクはパーティションソフトやディスクの管理からの編集が可能であり、さながら1台のHDDをパーティションするかのように区分けすることができる。

f:id:jinsei-exodus:20201004165054j:plain

 この場合SSDの方だけを見てなのか2ミラーになっている。また20.5TB使ったことになっているが、厳密にデータが入っているわけではなく枠が確保されているという話だ。13.095TBの容量という話をしたが、singleでない限り回復性を持たせるために1.5倍指定サイズから拡張することになっているので、それを後からじわじわやるか最初から確保しておくかの違いに過ぎない。

 肝心のスペックは、ざっくり言うと「キャッシュが効けばSSD、切れたらHDD/台数」であり、場合によっては驚くほどの遅さになる。具体的にはデータ引っ越しの際に3TBのデータのコピーに2日かかるくらい。そりゃ10%はSSDにしろと言いますわ。もっとも、HDDがとりわけランダムライトに弱いSMRだから特にそう感じるのかもしれないが…

 

 

リニューアル「AMD StoreMI」ベータ版がリリースされた模様

 2020年8月末、4月にはサポ終となったAMD StoreMI」が復活することになった。それによって、

・インターフェースが「AMD Ryzen Master」に近くなった(AMD化?)

・最大256GBのキャッシュ利用の撤廃(ほぼSSDを全部使う)

・メインメモリ2GBのキャッシュ化無効

となったようだ。

 ”ようだ”というのは結局試せてないからで、現状新StoreMIともいうべきベータ版が上書きや互換がなく、導入するためには旧StoreMIをアンインストールせねばならないためだ。

 ↑の変更点を見る限り、SATA接続のSSDではいいとこ550MB/sというデータやりとりだがM.2のSSDなら最大3GB/sという通信速度があるので、それを使ってキャッシュ化すればわざわざメインメモリを折半しなくてもいいので楽に導入できるだろうというのがある。

 もちろんメインメモリとM.2でも10倍は通信速度の差があるものの、メインメモリの上限はいいとこ128GB、SSDなら2~3TBで容量に大きな差があるし、そもそも1TBのM.2のSSDは2万円くらいで買えることから、頑張って高速化したいと思ってもそこまで高額にならない。結局「StoreMI」は”余ったSSDでHDDを高速化”がスタート地点なので、HDDを早くするために金に糸目をつけないという発想は真逆である。それならSASを導入できるPCを買うしかない。ただその中でも”今まで最大256GBしか使えてなかったので余った部分を持て余す”という問題点を撤廃できたことから、より単純に疑似SSHDを作れるようになった。むろん大元のFuzeDriveもさることながら、”1台のSSD+1台のHDD”という枠組みからは自由になれてないが。

 それでこの新StoreMIを導入するにあたり、旧StoreMIはアンインストールしなければならないわけだが、これにあたりデータの引っ越しが必要不可欠になる。なぜかというと、StoreMIには”Fastドライブ(SSD)のデータをSlowドライブ(HDD)に移す ”と”VDRIVEの削除”があるが、単純にSSDとHDDを切り離す”Fastドライブ(SSD)のデータをSlowドライブ(HDD)に移す ”ではStoreMIのVDRIVEは消えずずっと残るためだ。もちろんSSDと切り離されてるので高速化されてないし、ドライブの管理などでもデータはV(仮想)DRIVEに残ったままでHDD上に存在しないことになっている。

 ゆえにすべて無かったことにしたいなら、VDRIVE上のデータやパーティションはすべて別のドライブにコピーしてバックアップを取ったうえで、”VDRIVEの削除”を行うことでようやくただのSSDとHDDに戻れる。つまり”Fastドライブ(SSD)のデータをSlowドライブ(HDD)に移す ”はSSDの取り換えくらいにしか有用性はなく、その過程でSATAポートの変更があった場合データがどうなるかは全く未知数だ。とてもリスクがある。

 だからと言っていいかわからないが、現状”BETA”が取れてない新StoreMIは導入リスクがあり、やりたいならデータの引っ越しとか削除がうまく行く行かないとかそもそもインストールできるのかとかを試行するために、1~2日潰す気持ちでやるしかない。

 私はそれで1日不意にし、結論として、別に旧StoreMIでいいだろという気持ちに至った。 

 

 

PS4コントローラーをパソコンで使う時の注意点

 

  PS3のコントローラーをパソコンで使う時、専用ドライバをダウンロードしてドライバの更新をして…という下処理が必要だったが、PS4のコントローラーではそれがなくなり、単純にUSB接続すればそれで終わりになる。がいくつか気を付けなければならないことがある。

 

 1.Bluetooth接続で煩雑な入力のゲームをしてはいけない

 USBに比べればBluetoothの接続速度は信じられないくらい遅く、RPGのうちでも時間制約やコマンド入力が多いものは向かない。

 というのも、最初のうちは普通に動くのだがしばらくゲームしているうちに入力遅延や入力していたと思しき移動やボタン操作が突然飛び出したりして全く使い物にならなくなる。こうなるとしばらく放っておいてもどうにもならずソフトの再起動が必要になる。

 が、コントローラの不具合のためにリセットすることが大して苦ではない環境やゲームならそこまで問題ではなくなる。単にオンライン対戦なんかしてる時にそんなのと出くわしたらその勝負がおしゃかになるくらいで、すぐ抜ければよいわけだし。

 

 2.PS4のコントローラーにはマイクとヘッドホンジャックがついている

 テレビから遠くコントローラにヘッドホンジャックを差せばゲームの音が聞けて便利~、PSボタンの上のところで収音してくれて便利~となるならこの話は終わりだが、これがPS4ではなくパソコンにつないでいると、いくつかめんどくさい問題に出くわす。

 まずヘッドホンジャックがあるということは、このコントローラーもパソコンにつながれたスピーカーであるということであり、接続の順番などから「サウンドの設定」の「出力デバイス」がワイヤレスコントローラー、つまりこのPS4コントローラーになっていることがある。これが地味に恐怖で、パソコンに直接差したヘッドホンからいつの間にか音がしなくなり、どうしたトラブルかとあれこれ弄らなくていい設定を弄ってしまい二次被害をもたらしたりしてしまうことがある。

 これに終わらず、パソコンのデスクトップキャプチャをしている場合、「入力デバイス」マイクの入力がステレオミキサーからワイヤレスコントローラーになっていることで、録画したゲームのキャプチャ動画がまるまる無音で終わったりすることもある。

 この音がしなくなる、録画した動画の音がない、などの問題がサウンドの設定でいつの間にかデバイスPS4コントローラーに変わってしまっていることから起きているのである。

 

 3.充電残量がわからない

 これは接続したUSBを、ゲームが終わったらスマホの充電に使うようなコンセントに差しておけばいい話ではあるかもしれない。

 がPS4ではメニューを開けばコントローラーの残量が見られるのに、パソコンではそんな機能はないということに尽きる。つまり自分でしっかりケアしてないと突然電源が切れて窮地に陥るという話だ。幸い高出力のモバイルバッテリーでも充電はできるようなので、MicroUSBの端子がちゃんとしていれば電池切れで詰むことはないだろう。

 

 4.USBケーブルの端子がぐらつく

 これによってちゃんと接続されているのか充電できているのかが疑心暗鬼な状態で扱う羽目になる。PS4専用のケーブルでなければ故障するなどという文言もブログで書かれていたりして、PS3の頃に比べればあまりにもデリケートすぎる。

 

 この他にもPS4タッチパッドがボタンを押すときにぶつかり対戦中などに突然スタートメニューが開いて困るという問題や、そもそも純正コントローラー買うとなれば尋常でなく高額で、見るからに胡散臭い中国製のコントローラーで実験台になるしかないという問題もある。

 が、それを踏まえてもPS4のコントローラーを使う理由は、ひとえにPSでゲームをやっていた操作感と同じ感覚でパソコンでもゲームができる、ということに尽きる。あとなんだかんだコントローラーとして持ちやすくカチャカチャ言わないのもある。