人生エクソダスしてなにものからも自由になりたかった

遁世したい。でもできない中年男の独白。

年始にあたり既に人生の去就感がある

 思い返せば1/1にVVAULTが臨終して、それでも階層記憶域は連続書き込みさえしなければ不調にならない(書き込みしすぎるとSSD部分が切断される)ことから、まあ元データはあるわけだし、最悪HDD3台でストライピング(シングル)接続でただ早いだけのストレージでも作って、さあWindows10も今年にサポート終了だから11に変えてみようか、と思ったのが2025年の二番底だった。

 Windows公式からWin11のISOファイルを落として、そこからインストールを試みたわけだが3回ほど失敗。「C1900101-40017」だったかももう覚えていないが、そんな感じのアップデート拒否でロールバックが行われる事態になり、何を思ったか”診断スタートアップ”で最低限のサービスで起動すれば原因がわかるかもしれないと思ったのだ。Windowsのサービスを全部停止させてから再起動して原因究明する要旨のネット記事を見て参考にした部分もある。

 だが結果的に大間違いだった。なぜインストールしていたESETをアンインストールしたり、Bluestacksのデータをバックアップしてアンインストールしてからやらなかったのか、と当時の自分を激しく叱責したい。

 まず診断スタートアップしてからWindowsを起動するとPINコードが使えなくなる。そこでパスワードの入力を求められ、ふと自分はパスワードの設定をしていなかったことを思い出す。思いつく限りのパスワードを打ち込むが駄目、他のWindowsサービスのパスワードを試すが駄目、どうにもならなかった。そして「パスワードを忘れた時」も元のログイン画面に戻り、完全に詰んでしまった。

 WinREによって、バックアップからの復元もできるようだが自分はHDDの容量が1TB近く圧迫されるのを嫌がってサービス停止していたため意味がなかったし、他のAdminアカウントから入ってパスワードリセットというのも他のアカウントを作っていなかったため無意味だった。

 そしてネットでどれだけ調べても、結果は「クリーンインストール」だった。

 バックアップを取るのを怠り、操作の結果どういうデメリットになるかもわからず安易に診断スタートアップなんぞやってしまったせいで、今まで構築していた環境に全く入れなくなってしまったという事実に心底絶望した。

 

 結果、売っても1000円にしかならなかったので手元に置いておいたCrucialの525GBのSSDにOSを入れ直し、いちから環境の再構築をすることになった。

 そして愚かだったが、「31.5インチのAcerのSDRなモニタ」「XP-PENの22セカンド」のデュアルディスプレイをクローンにしていたのを完全に忘れていたため、初回のデスクトップにマウスカーソルが見当たらなかったり、既に開かれたアプリがどこで開いているのか全く分からない状態になったのを不具合だと勘違いしてWindowsを3回くらい入れ直した。

 ちなみにもうヤケクソでWindows11にしてしまおうと思って、要件のひとつである「ドライブをGPTにする」をWin10インストール時のコマンドプロンプトでわざわざ変えたはずなのに、実際インストールが終わってデスクトップの管理を見たらMBRになっていて非常に途方に暮れたのだが、今の時代はMBR2GPTというプログラムが最初からWindowsに入っているため、これを使ってコマンドプロンプトPowerShellでデータ削除せずGPTに変換できた。

 もう一つ私がやっていたクラスタサイズの変更はできそうにないので、それはパーティションソフトの有償版でやるしかなさそうだが、それは仕方ない。

 結論あっけなくWindows11に移行完了した。当初右クリックメニューが全然違ったり、フォルダの見た目が違ったり、タスクバーが下から移動できなくて憤慨したりいろいろあったがこれは何とかなりそうな目途が立った。

 結局Windows11にできなかった理由がBluestacksインストールによってHyper-Vが云々なのか、ESETという外部セキュリティソフトが入っていたことなのかは分からず終いで、相変わらず元のOSドライブには入れないのでデータを引っ張り出して削除を考えていくことになるだろう。

 これがほんの1週間前の娑婆っ気から来た転落だ。

 とりあえず「診断スタートアップ」は使うな。

 

 

これがもっと安くなったらOSドライブにするんだ…。今はWD BLUEの4TBのやつが出回ってるが、値段が36800円から変わらなそうだからこいつのタイムセールに懸けるんだ…(^o....^......................。

「VVAULT Personal」 提供終了のお知らせ

あけましておめでとうございます。

 まあ私は曜日関係ない仕事なので1/1から仕事だったわけだが。

 そんなことより、12/31まで何不自由なく使っていたVVAULTが1/1になった瞬間にアンマウントされていることに夜中1時くらいに気付く。

 なんで…?と思って久々のログインをするとアクティベーションコード入力を求められ、オンラインで自動選択をするとシリアルナンバーが灰色になっていて全くクリックできない。

 なんで…?と思いメールを漁るがそれらしい告知が見当たらない。と思ったら、

vvault.jp

 の中の「定期認証終了日」が2024/12/31というのが目に入ったが、重要なのは(※1)の

定期認証終了日以降は「VVAULT Personal」ご利用中のお客様のライセンスは順次、失効となります。ライセンスが失効しましても、管理コンソールからご利用中の仮想ドライブを読み取り専用でマウントすることが可能です。

 の一文である。私はこの一文を新規受付終了なのだから、今自分はすでに使っているのだから大丈夫と思ってしまっていたのだ。

 しかし実際は年1の更新のときに来季の更新は行いません通告と、一応読み取りディスクとしては使えますということだった。

 確かにアンマウントをマウントに変えると編集不可の状態で読み取りは可能だった。この編集不可というのは名前の変更もできないということなので、VVAULTでつくったドライブ内のファイルの名前をコピペすることもできないということだ。割と不便だ。

 また読み取りドライブになってしまったため、当然フォルダにファイルを入れることもできない。私の場合は購入した電子書籍ファイルをVVAULTのドライブで保管しており、新規購入したファイルを入れられないということになるため、なるべく早く新規移転先を作らないといけなくなった。

 そもそも読み取りドライブとしてマウントしたところでしばらく経てば勝手にアンマウントされるため、開いていたはずのフォルダも勝手に閉じてしまうことから、いちいちVVAULTにログインしてはマウントし直しをしなければいけない事態になってる。

 そこで、今こそ散々作り倒してきた階層記憶域でもってデータプールを管理する時が来たわけだが、給電不足に気付かずいつの間にかHDDをDegratedにしてしまったり、知らないうちに動画や画像ファイルが壊れていたりして、微妙に信用ならない状態のうえ、HDD部分に書き込みしている時はほぼ完全にフォルダにアクセスできない(記憶域のパリティは書き込みが100MB/sを割る)ため使わないときに書き込みをしなければならないという微妙に不便な存在でもある。

 つくづくVVAULTは便利だった。アクセスがものすごく不便になった今でも、ファイル自体は単独で存在するため個々のデータに問題がないことからコピペで簡単にバックアップできるのがよかった。

 さようならVVAULT。

 

NASは使いたくないのでDASのように使うとしたら直繋ぎできるTL-D400がよいのだが、RAID0・5の時のアクセス速度を公式サイトに書いてない怪しさがある上に、なぜか内部がSATA2で口コミでは書き込み100MB/s割るしょぼい具合なので、もう1万円払ってもTL-D400Sの方を買った方がいいように思う。

記憶域作成時に「0x00000032」で怒られる時

こいつのことである。

巷ではデバイスマネージャーで外してつなげればOKと言われているが、

必要なのは「Reset-PhysicalDisk」である。

この「Reset-PhysicalDisk」は因数に-SerialNumberが使えないので、

Get-PhysicalDisk -SerialNumber ******** | Reset-PhysicalDisk

(********は投入したいHDDなどのシリアルナンバー)

PowerShellで打ち込むことになる。

そうすると何事もなかったかのように投入されるので、

古いディスクと入れ替えるなら、

①MediaTypeを正しくする

投入時にMediaTypeが「Unspecified」にされてしまうので、

Get-PhysicalDisk -serialnumber ******** | Set-PhysicalDisk -MediaType HDD

入れたのがHDDなのでMediaTypeは「HDD」でセットする。

②外すディスクの処理をする

コンパネの「記憶域」で対象ディスクを”削除の準備”でよい。

③待つ

ディスクの容量によっては半日以上かかることになる。

Get-StorageJobで進行具合がわかるが、

ElapsedTime(経過時間)とPercentComplete(達成率)の増減具合に絶望する。

↑の18TBのST18000NM000Jを抜いた時だと達成率が1時間半で7%である

ほったらかしにするしかない。

ウエスタンデジタルのWUH722020ALE604を買っ…ちまった…

WUH722020ALE604は「DC HC560」という、

Ultrastarシリーズの20・22TBのHDDのうち20TBのほうである。

 

 


そもそも常人は20TBも巨大なHDDなんぞ買う必要ないだろwww

と思うかもしれないが、

OBSでゲームを1920x1080の画像解像度&60フレーム&AVI(UtVideo)で録画

すると、10分のソースでも100GBになる。すぐエンコードすればまだしも、ある程度録り貯めしてからエンコードしようとすると一時保存先として数TBは欲しくなる。さらにHDDは半分以上使うと性能ががっつり落ちるので、めいっぱい使うと録画がコマ落ちする危険も出てくるし、ソースの移動にすさまじく時間がかかることになる。

なので、性能を落とさないように巨大サイズの録画をやりたいと思ったら箱は大きいほどよいのだ。

ただ、容量が大きいということは買ってすぐ必ずやる必要があるサーフェステストがとんでもなく時間がかかるということは知っていてもらいたい。20TBとなるとサーフェステストは24時間かかった。


Ultrastarの仕様に十分に注意しよう

意気揚々と買ったものの、カタログには細かい型番違いが色々乗ってて全然違いがわらかん…となり安売りしてた方を衝動的に買ってしまった。が改めて型番を調べるとこれがとんでもなく重要なことを知った。

https://documents.westerndigital.com/content/dam/doc-library/ja_jp/assets/public/western-digital/product/data-center-drives/ultrastar-dc-hc500-series/data-sheet-ultrastar-dc-hc560.pdf

↑がデータシートなのだが、この一番下に「Ultrastar製品型番の読み方」という項目があり、それを見ると仕様の違いが色々書いてある。

ALE604の「A」とBの違いは世代コードの違いらしいが、世代コードが違うと仕様がどう違うのかは全く分からなかった。

問題なのは6L4と604の「L」と「0」の違いだが、「L」は全く普通のHDDだが「0」はPower Disable(電源無効)機能が付いている

データシートには”電源無効ピン3のサポート”と書いてあるのでサポートしてるなら高機能なんだろうと思うと(高機能なのは間違いないが)間違いだ。

これによって、何も考えずに普通のSATA電源ケーブルをつなぐとHDDがうんともすんとも言わなくなる。傍目には電源投入できない不良品だが、これはサーバーでHDDを交換するときの手間を省くための機能で、つまりそういう風にできている。

ちなみに東芝のHDDもこれと同じように3.3V給電されているとシークエラーレートが爆増するという傍目には欠陥が出るつくりになっている。

これに関しては昔から「3.3V問題」と言われてきたものだが、正直SeagateのHDDを使っているときはケアする必要がなかったためWDや東芝のHDDを利用するようになって私もようやく直面したのだ。

対策はSATA電源ケーブルの3.3V部分を切断」「HDDの電源端子に絶縁テープを貼る」「ペリフェラル-SATA変換ケーブルで給電」である。

SATA電源ケーブルの3.3Vを切断」するのは、いくら元々使ってない機能(が将来の為に取っといてる)とはいえケーブルを切るのは忍びないとなると難しい。巷ではオレンジ色の部分を切断すれば…という話もあるが、全部真っ黒いケーブルでは区別がつかないので難しい。

HDDの電源端子に絶縁テープを貼る」のは、SATA電源端子の”でっぱりが付いている方から数えて3つ”を絶縁テープを貼るという対策で、私も実際やってみてパソコンで問題なく読み取れた。ただ端子を抜いた時にテープが剥げかけていたので、粘着力の強いテープでないと長く使っているうちにトラブルが起きるかも、という不安があった。

NASに投入する場合は対策がこれ1本なので、カプトンテープなど絶縁テープを買って対策するしかない。

ペリフェラル-SATA変換ケーブルで給電」は一番単純で、3.3Vの給電しないケーブルを使えば問題なく使えるという話だ。かつて末尾が604のHDDを買ったとき、SATA電源端子が足りなかったので増設した時は普通に使えていたのは図らずも3.3V問題を回避していたためだった。ちなみにツクモのブログ

にも同じ対策が書いてあったので、かなり昔からあった話ではあるようだ。ちなみにUSB-SATA変換ケーブルも3.3Vには対応してないので、USBで繋げば使えるという対策もある。

 

今回はケアしなかったが、601や6L1など「末尾が1」のものはSED(自己暗号化ドライブ)というもので一見便利そうだが、WindowsのBitLockerに対応しているため意図せず動作するとHDDのデータがブラックボックスになってしまう。

何も考えず購入したいなら、せめて末尾が「6L4」のものを選ぼう。


使用感

ベンチを取ると、カタログにはto291MB/sと書いていた割にこんなもんかという感じがある。

ただ、HDDは使って空き容量が減っていくうちに性能が落ちる。

WDはSeagateに比べると劣化が急ではない感じがするので、今がいまいちだからといってトータル凡庸というわけではない。…と思いたい。ちなみにそのSeagateのHDDは280MB/sの高速から始まり、50%利用の段階で200MB/sまで落ちる。まあ落ちると言っても一時流行ったWD80EFZZと同レベルという話なので実はそこまで酷くない。

結局HDDの性能もキャッシュの量に左右されるので、128MBより256MBより512MB…とキャッシュを見て選ぶのが良いのかもしれない。という論法だと、20TBにもなって256MBのIronwolfはEXOSに比べればいまいちという話になってしまうが…。

 


さいごに

UltrastarのHDDを買う時は末尾が「6L4」のものを選ぼう。

 

 

 

念願のEXOS Mach.2を手に入れた! でもなんかおかしくない?【ST18000NM0092】

ST18000NM0092 はSeagateの企業向けHDDシリーズ「EXOS」の中でも、Mach.2と呼称するデュアルアクチュエーター搭載のものである。

 

 デュアルアクチュエーターというのは通常ヘッダは一塊で動作するものを上半分・下半分で分割して動作させることでリード・ライト速度を2倍にするというもので、データシートだとシーケンシャル540MB/s出る、つまりSATASSDと同レベルの速度が出るというものだそうだ

 もしこれが本当だとしたら、最近値段ががっつり下がっているとはいえSSDは4TB以上の容量は相変わらず1TB/11000円と考えてよい状況なので、HDDでそれが可能ならそれはとっても素敵だなって思ってしまうのでした。

 が、いざ買ってみると最初にやるべきサーフェステストが全くと言っていいレベルで進まない。3000MB/分は遅いどころが故障を疑うレベル。ではCrystalDiskMarkではどうだろうか、というと…

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とんでもない破格値で売っていたST18000NM000J

 もし18TBのHDDが3万前半で売っていたら。

 しかし仮定の話ではない。

 もちろんカラクリがあり、対象はリファービッシュである。再生品という意味であるが、メーカー再生品は「故障でメーカーに送られたものを修理し検品し再出荷したもの」なので状況的には新品である。しかし圧倒的に保証期間が短い。たいてい家庭用だと1年か3年、企業向けだと5年というところだが、リファービッシュはストアによっては90日である。それでもパリティやミラーなどでバックアップ込みの利用なら恩恵にあずかれる。

 ちなみに18TBのHDDが新品なら東芝のMG09ACA18TEが49800円で最安値である。

 これがリファービッシュだと34000円で売られている。しかもサーバー用パーツを販売している販売店でなのでいかがわしさは無い。

 デメリットはアフターケアの期間の短さだが、3年無事に持たせて同じサイズに買い替えれば相当元は取れる。

 というわけで表題の

 

 をなんと33000円で買ってしまったのだ。

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SATAケーブルはケチらず買い替えるべき

 表題のとおりである。

 というのも、買って半年もたたないHDDやSSDがことごとく調子が悪くなる事例があり、原因は記憶域プールの無茶な使い方だと思っていた。

 ところが不具合の出たSSDを別のポートに差し替えをすると、永遠に終わらないフォーマットIOデバイスエラーなどの不具合が全く嘘のように出なくなる。それまで「ディスクにアクセスできません」とかいう剣呑なメッセージが出てきたのに。

 

 この時点で原因はディスクではなくSATAポートにあることがわかる。

 SATAポートが逝かれたならもう使わずに対応するしかなくなるが、曲げたりよじれたり手酷い扱いを受けているSATAケーブルを交換してみた。

 そうするとリセットだのフォーマットやらでPC再起動しまくりだったのが全くエラーが出なくなった。ケーブルにはロゴとかメーカー名が刻印されたりしているが、その時使っていたのは中国語のローマ字表記だった。なのでメーカー名がわからなかった。

 他の同ケーブルを使ったポートではエラーが出ていないので、これだから中国産は…というわけでは無さそうだが、ディスクの不具合が出て調子が悪い部位の特定をしようと思ったとき、数年も使ってきたSATAケーブルがあるのなら経年劣化ということも考える必要がある。

 

 幸いにも1本600~700円が当たり前、しかも色は赤だけ、という言葉を失うような品ぞろえの悪さは改善してきた。というよりCableMattersやSabrentなどの海外メーカーのSATAケーブルがどんどん販売されてきており、それらは3本1000円などの値段で売られている。今まで散々ぼられてきたのかと思うが、そこまでケーブルを使う人もいなかったのだろう。

 温度に気を使い、無茶な使い方をしていないのにディスクにエラーが出るときは、SATAケーブルを交換してみるのをお勧めする。