ある日休止状態からの復旧に失敗した。
それだけならメモリの問題とかhiberfil.sysの保存先のSSDの調子が悪いとか考えられたが、再起動すると時計が大幅にずれていたことに気づく。つまり休止状態から復帰しようとしたらタイムスタンプと時刻がずれていて整合性がとれないことが原因のようだった。
私の前の世代であるドスパラから買ったパソコンでは、結局7年近く使って一度もボタン電池の交換をしたことがなく、当時のマザーボードではメモリのオーバークロックなんぞ出来なかったため、ボタン電池の切れる機会は皆無だった。そもそもドスパラで出荷するとき、そんな古い電池を使って送り出すことなどなさそうだが…
いずれにしても当初はメモリのオーバークロックとかCPUのオーバークロックとか、不具合の思い当たる節が多すぎたため原因とはなんぞやというところだった。が「時計が合わない」という症状は典型的な電池切れだ。
幸いこの電池が体温計に使われているとかそういう話はなかったので、どこでも売り切れていることはなく買い替えは容易だった。が↑の電池と同じ型番とは限らないので、この記事を参考に電池を変えようという人は、一度スマホのカメラなんかで型番はっきり写し取ってからの交換をおすすめする。
今更言うまでもないことだが、新しく部品を付け替えるという時にはかならず電源を切った状態でやることだ。
おおよそのマザーボードのボタン電池のついてるところにはツメがついていて、これを目印に細めのマイナスドライバーでひっかけ掻き出すことになる。交換自体は非常に容易である。
こういった時計のずれが定期的に起こることが電池切れの症状だが、他にも落雷などでの帯電でパソコンの調子が悪いときにCMOSクリアという処置をすることがあり、これもまたボタン電池を外したうえでしばらく放置し、コンセントから以外からの給電を完全になくすことで余計な電流を放棄して正常な状態に戻す作業である。
いいとこ300円程度。高い出費ではないのでマザボの状態不良を感じたら電池の交換をしてみてもいいのかもしれない。