人生エクソダスしてなにものからも自由になりたかった

遁世したい。でもできない中年男の独白。

今更ながら「x570 Steel Legend」のいいところを挙げていく

 昨今5000番台のAMD CPUが発表されているのに今更2019年のものを取り上げるのはなんとも言えないが、逆にこれらの製品はそのさらに前の世代より性能強化されてるのに旧式となるため、「今までi7-2600kで頑張ってきたけどさすがに買い替えよう」…という私のような人間からすれば新CPUが発売するあたりがチャンスである。

 

 X570 Steel Legendはその下位バージョンと比べてSATAポートの数などに優位性があり、Taichiを買うのはちょっと気が引けるというマザーボードに4万円近く出したくない私のような人間からすると最強のコスパである。

 具体的にはM.2ポートが2つ、SATAポートは8つ、メモリは4枚差せるしPCIスロットも3.0でx16が2つにx1が3つと申し分ない。

 M.2ポートの上にファン付きのヒートシンクがあるのも非常に良い。これは写真でいうコの字状の構造物で、これによって70℃近い高熱になるとも言われるM.2のSSDの温度を大幅に下げてくれる。私はこれによって35℃を超えたのを見たことがない。M.2がSATAと折半でないことで、SATAポートの8つはディスクドライブやHDDに振り分けることができる。

 SATAが余裕なことからeSATAポートはない。外部接続するなら、リアに6つもついてるUSB3.0で外付けするよりほかないが、普通に扱うならSATAが足りなくなることは”まず”ない。

 

 AMDマザーボード全般に言えることだが、メモリを4枚差すときはSS/DSなどの仕様書とにらめっこしながら選定する必要がある。雑に言うと2666なら4枚差せるが、3200は2枚しか差せない。そして多くのメモリはDS(デュアルスレッド)であり、要はメモリの表と裏にモジュール(集積回路みたいなやつ)があるものは制限がかかる。

 定格が3200として売り出されているものはだいたいゲーミングメモリというやつなので、ゲーミングメモリを差すなら2枚までという考え方なら複雑ではないだろう。昨今のメモリの価格は崩落気味で、16GBx2でも3万しない程度だ。まして2666とかなら¥22,000で買える。そして普通のユーザーは32GBもメモリを積めば仮想メモリも必要ないし、そもそもメモリが不足して困ることもまずない。メモリ喰らいとして有名なgoogleChromeですら、もっと喰っていいから早くなれと思うくらいに余裕はできる。

 メインメモリを大きくすることのデメリットは、

  • 休止状態になるまで・休止状態から復帰するまでの時間が長くなること
  • hiberfil.sysという休止するためのデータ枠がメインメモリと同量のため、巨大なファイルがOSドライブにつくられること

 が挙げられる。これらはOSドライブに余計なデータを入れないこと、そもそも1TBくらいのSSDをOSドライブとして用意してやれば気にならなくなるので問題とはならなくなる。

 

 Steel Legendは。これは場合によっては非常に厄介で、RyzenのCPUクーラーが光るのも相まって非常にまぶしく感じる。幸いマザーボードの設定で明滅速度などの設定ができるため、マザーボードのLEDを消すことはできる。しかしクーラーのLEDは設定ではどうにもならないので、リアケースファンの排気口から漏れ出る光は、寝ている間に電源を入れて作業させるというスタイルの天敵である。

 また休止状態時の電源LEDは消すことができるが、スタンバイの電源LEDを消すことはできない。これによってスタンバイ中は青いLEDがずっと点滅していることになるので、これもまた睡眠の妨げになる。デフォルトでは休止状態の電源LEDもONになっているので、ブート中にF2でメニューを開き設定することで点滅を消すことができる。

 

 コスパの優等生であるSteel Legendをどうぞよろしく。