シリコンパワーのSSD「SP04KGBP44US7505」をようやく買ったのだが…
今年の頭から言及してきたシリコンパワーの4TBのNVMeSSD「SP04KGBP44US7505」をやっと導入。これでフラストレーションが解消されると思ったらそんなことはなさそうだった。
経緯
今年に入りデスクトップの録画データが4K画面になってからサイズが50分1TBくらい行ってしまうトンデモレートになってしまった。
60フレームでキャプチャとなると書き込みが300MB/s行かない程度のHDDではコマ落ちのリスクが出てくるため書き込み速度が超高速のSSDが必要になってきた。しかしSSDでも安価なものはキャッシュが小さく、最初は額面通りの性能を披露するものの、書き込みが進んでキャッシュがなくなるとHDDの半分も行かないような超低速な塊に変貌してしまう。
そのためキャッシュが切れにくいSSDが必要になるのだが、今まで自分で持っていたLEVENの4TBのSSD(NVMeにしては読み込み2100MB/sで遅い)・TEAMの4TBのSSD(SATA)は容量がどちらも4TBあるくせに800GBくらい書き込んだあたりからキャッシュ切れにより100MB/sを切るような低速ぶりを披露するので、書き込みが終わっていない状態でOBSの録画を停止しようものなら後半の録画データが存在しないことになってしまう。
それを防ぐためにソースを非表示にしてひたすら真っ黒で無音の画面を録画、タスクマネージャで使用率100%を切って全て書き込んだのを確認して録画停止を押さないといけない状態になる。
これの一番困るのは拘束時間が長くなることで、例えば1時間録画しても40分くらいから使用率100%のビジー状態になってしまったら更に数十分はソースを切って録画継続、そしてビジー状態が解消されたら停止して、続きを録画したかったら別のドライブに録画しないといけなくなってしまう。
そのため録画データ自体は2時間だったとしても、そういう待機時間を加味すると3時間くらいひたすら録画状態をケアしないといけないので結構しんどかったのだ。
Amazonで購入
これの販売元は多々あるが、「メモリ市場【公式】」はTEAMやシリコンパワーの代理店のようなので他の出品者より安心できる。値段も34980円(セール期間や為替レートで変動の可能性はある)で最安値にあたるだろう。配送はAmazonになるので一般的なAmazon荷物同様に置き配が基本になる。
このSSDはGen4なので最新のGen5より前世代にはなるものの速度的には申し分ない。
この通りベンチマークも優秀だった。

これは春に買ったWDの(今はSanDisk)SN5000より読み込みが2000MB/s速い。
素敵だな。と最初の私は思っていた。
容量は4096GBではなく4000GBなので心持ち少ないが最近のSSDは1024GBの倍数では無くなってきているのでスタンダードである。

Minitool Partition Wizardでフォーマット。後ろに266GBの未使用領域を作ったのは疑似的にオーバープロビジョニングをするためだ。全部フォーマットするのではなく1割程度(私は7%)未使用領域をつくることで性能1割増し&寿命アップの見込みになるらしい。
キャッシュ切れに遭遇
他のSSDからデータを引越しして859GB使ったあと、さらに別のドライブから200GBくらいのデータの移動をしていた時に最後のあたりでビジー状態になっていた。最初はデータの切り取り&貼り付けの処理の問題だろうと思っていたが、その後どれだけ書き込めばキャッシュ切れになるのだろうと思って2TBくらいのデータをコピーしてみた。すると。

キャッシュが切れたら40~100MB/sで本当に遅い。
そしてキャッシュ切れは1TBちょっとで発生した。
結論
この事実は私をひどく落胆させたが、同時にKIOXIAやWDといった大手メーカーのSSDでは遅延が2TB近く書き込みしても起きなかったので、そういう所で価格差があるのだということも実感した。
NVMeでもSATAでも安いSSDは、さながらコールドストレージのように読み込みの高速性を追求するもので一時の書き込み速度の遅延は辛抱しなければならないものなのだ。
なのでPS5に使うという目的はある意味正しい。
100GBちょっとのゲームデータは大きいといえば大きいがAVIファイルに比べれば嵩が知れているし、そのゲームデータも一度入れてしまえば読み込みメインなので書き込みのキャッシュ切れ遅延で被害を被る場面などないからだ。こういう人には安価に大容量なSSDとして歓待されるだろう。
キャッシュが大きくないと困るというような、例えば私のようなユーザーは割高でもWD、KIOXIA、Crucial、Samsungなどの大手メーカーのSSDを買うべきだったのだろう。




