階層記憶域「ミラー高速パリティ」で謎のディスク不良が出た
当初の行動の記録である。結論としては解決しなかった。
①発生~解決(したと思っていた)
パリティ構成のHDD1台が「注意」状態となる。SMARTは問題なし。
WD BLUEのCMRなのでBarracudaのSMRが原因という話でもなさそうだった。
Get-PhysicalDisk では当該ディスクは”Lost Communication”、Get-VirtualDiskは”{Degraded, Incomplete}”だった。
本来ならRepair-VirtualDiskで修復できるはずがなぜかnot specifiedエラーとなり修復不能。
[ネットで調べた主な解決方法]→当該HDDをretiredにして新しいHDDと交換
→しかしSATAの空き、替えのHDDも無い。
かつて2回同様のエラーが出たとき、1回目はHDDが完全に故障し読み取りも一切不能になり処分した。2回目は記憶域プールを全削除し再構成を行った。なぜか注意HDDだけで記憶域を構成しようとしていたのでそれも削除した。
[今回]
ディスクの管理(マイコンピュータ右クリック→管理→記憶域→ディスクの管理)にて当該HDDが(ディスク〇〇パーティション1)「記憶域保護パーティション」として表示。
本来記憶域プールを構成するSSD,HDDは表示されない。
プロパティ→ボリュームからディスク番号を確認。Get-PhysicalDiskにて注意状態HDDと同じ番号であることを確認。
ディスクを右クリック→オフラインに変更する。
そうするとディスクがディスク管理一覧から消え、記憶域プールにて修復作業が始まった。記憶域を再表示しても当該ディスクは残っており、なおかつ正常状態に戻っていた。
②再故障~削除
Windowsの更新のため再起動すると記憶域が「致命的な書き込みエラーのためオフライン」となる。そして治ったと思っていた前回のWD BLUEが不良ディスクとなっていた。
状態は”Lost Communication”。読み取りできる論理エラーならまだディスクの抹消をすれば売れるくらいには状態復旧するので割り切って記憶域を削除しOSを再起動した。
なぜか不良ディスクが「記憶域保護パーティション」として復活。
しかしフォーマットなどがグレーアウトして一切の操作を受け付けない。SMART値には一切おかしな部分もないという、故障とも言えない不具合となった。
PowerShellでGet-PhysicalDiskを行うと、 その不良ディスクは
OperationalStatusが{Starting, OK}
HealthStatus・UsageともにUnknown
となっていた。MinitoolPartitionWizardでフォーマットしようにも記憶域に組み込まれたディスクは仮想ストレージを作らない限り表示されない。つまり外部ツールでフォーマットができない。
しかしここでもPowerShellを使ってフォーマットが可能だった。
clear-disk -Number 3
上の”3”はGet-PhysicaldiskでHDD・SSDの一覧表示したとき左端の項目である。
Get-PhysicalDiskでNumberが表示されるので、大事なデータが入ったHDD・SSDを間違って消去しないよう念入りに確認し強制フォーマットを行った。
するとディスクの管理で未検出のHDDとして表示され、MinitoolPartitionWizardでも操作の対象とすることができた。
率直に言ってWin10で階層記憶域をつかうべきでないのかもしれない。