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除湿機買ったらトータルコストはいかほどか

 前回こんな感じの除湿機買え記事を書いた。

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 そこで除湿機を買う、買って使うとなるとどれだけ金がかかるのか考えてみることにした。

 

アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機 強力除湿 タイマー付 オートルーバー 除湿量6.5L コンプレッサー方式 ブルー IJC-H65」の場合

 

  こちらはコンプレッサー式である。基本スペックは

消費電力:162W(50Hz) / 184W(60Hz)

 除湿量:約5.5L(50Hz) / 約6.5L(60Hz)

 となっているらしい。私は60Hz圏内なのでそれを使って計算することにする。

 除湿量に関しては、は室温27℃・相対温度60%を維持し続けたとき24時間動かしたらそのくらい除湿できるということらしい。

 この製品の場合タンクが約2.5Lらしいので、除湿量に対してタンク量は2.5/6.5=0.38462倍ということになる。なので満タンになるまでは24*60*0.38462=553.8528分、つまり9時間と13.8528分掛かることになる。

 だいたい9時間14分で停止する計算なので、出勤の時ONにして帰宅時自動停止しているところを排水して、という使い方がしやすいので楽でもある。

 この製品の値段はAmazonで13110円(2021/05/01現在)。価格ドットコムを見る限り、だいたい17000円~18000円が多いようで、大手家電ショップだとそこから2000円くらい高いようだ。

 実際動かしているときの電気代を計算してみよう。東京電力の電気料金は

 19.88円(0~120Kw)/26.48円(120~300Kw)/30.57円(300Kw~)

 となっているようだ。エネオスにしておいてよかった。大体エアコンを使う真夏・真冬が300Kwオーバーしやすいが、そうではない時期だと200Kwのあたりを推移するので、一応2通り考えてみよう。

 例) 1日10時間使用した場合

 184(W)/1000*10(h)*26.48(kw/円)=48.7232円/日

 184(W)/1000*10(h)*30.57(kw/円)=56.2488円/日

 となる。さらに30日使用した場合、各1461.696円/1687.464円となる。

 そうすると、半年使った場合は8770.176/10124.784となる。

 とすると、

 本体13110円+8771円(6カ月)あるいは10125円(6カ月)=21881円あるいは23235円

 が除湿機に半年費やす費用である。これは想像以上に高値かもしれないが、エアコンの消費電力はこれの2倍である。つまり電気代も2倍である。エアコンを除湿用として考える前に冷静になった方がいいだろう。

  

パナソニック 衣類乾燥除湿機 デシカント方式 ~14畳 ブルー F-YZT60-A」の場合

 こちらはデシカント式である。基本スペックは

消費電力:弱280W / 強460W

 除湿量:約5.4L(50Hz) / 約5.6L(60Hz)

 となっている。50Hzでも60Hzでも仕事効率の違いはないらしい。

 タンク量は約2L。2.5/5.6=0.35714倍ということになる。なので満タンになるまでは24*60*0.38462=514.2816分、つまり8時間と34.2816分掛かることになる。

 タンクは小さいが除湿量も小さいので結果的に前述のコンプレッサー式と40分しか所要時間が変わらないことになった。

 この製品の値段はAmazonで18600円(2021/05/01現在)。価格ドットコムを見る限り、最安が16900円あたりで、18800円が一つの上限のようだ。

なぜアイリスオーヤマのデシカント式で比較しなかったかというと、デシカント式はこのように弱と強(急速)で消費電力が倍ぐらい違うというのに、比較しようと思ったものが軒並み高い方しか書いていなかったから。弱運転という名目でがっつり電気を喰ってる可能性は否定できないが、弱と強で違っていたら計算した電気代が冗談ではなくなってしまうので取り上げなかった。もしアイリスオーヤマのデシカント式除湿機でコンペしたいなら「アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機 スピード乾燥 サーキュレーター機能付 デシカント式 ホワイト IJD-I50」が近いかもしれない。価格はAmazonで15596円。タンクは約2.5L、仕事効率は約5L/日、消費電力は590Wである。冗談だろ?

  東京電力の電気料金は

 19.88円(0~120Kw)/26.48円(120~300Kw)/30.57円(300Kw~)

 大体エアコンを使う真夏・真冬が300Kwオーバーしやすいが、そうではない時期だと200Kwのあたりを推移する。特にデシカント式は冬場強いと言われているので、300Kwオーバーの計算結果は十分参考になるかもしれない。

 例) ”弱”運転で1日10時間使用した場合

 280(W)/1000*10(h)*26.48(kw/円)=74.144/日

 280(W)/1000*10(h)*30.57(kw/円)=85.596円/日

 となる。ちなみに、

 例) ”強”運転で1日5時間使用した場合

 460(W)/1000*5(h)*26.48(kw/円)=60.904/日

 460(W)/1000*5(h)*30.57(kw/円)=70.311円/日

 例) 弱運転5時間/強運転5時間で1日使用した場合

 60.904+74.144/2=97.976/日

 70.311+85.596/2=113.109円/日

 なので、30日なら

 [弱10H]各 2224.32円 2567.88円

 [強5H] 2224.32円 / 2567.88円

 [弱5H+強5H] 2224.32円 / 2567.88円

 半年続いたら

 [弱10H]各 13345.92円 15407.28円

 [強5H]各 10962.72円 / 12655.98円

 [弱5H+強5H] 17635.68円 / 20359.62円

  となり、半年分の電気代を考えると弱運転でさえコンプレッサー式より5000円高ことになる。強運転5時間で収めるなら+2000円程度に落ち着くが、その場合服の乾燥は可能かもしれないが部屋の除湿までは至らない。

 稼働時間が長いほどコンプレッサー式とデシカント式のトータルコストの差は大きくなる。仮に両方とも本体価格が13000円だったとしても、1年半使っていればもう一台買えるくらいに差がついてしまう。

 が結局は環境次第。西日がきつくて高温になるから除湿機なんて冬しか使わない、とか、気温が低くて霜取りの時間が長くてコンプレッサー式だとまともに動かない、デシカント式の熱風で一気に乾かしたい、という環境ならデシカント式は十分候補に挙がる。ただ知っておいてほしいのは、デシカント式は本当に熱風が吹くので夏場使うのはしんどいということ。

 

参考程度に「アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機 スピード乾燥 サーキュレーター機能付 デシカント式 ホワイト IJD-I50」を載せておく。静かだと言われているが内部シロッコファンとサーキュレーターがついてるので外で風が強く吹いている程度には音がするだろう。乾燥した風に指向性を持たせるためにニコイチにしたのだろう。別々に持っている人が一つに集約したいならこれでいいかもしれない。